こんにちはー、くー。です(`・ω・´)
今日も朝から気になるニュースはないかと見ていたら、ここ最近で一番衝撃的なニュースを見つけたので今回はそのお話をしようかと思います。
神社がクレジットカード発行!?時代が変われば方法も変わる
ニュースによると、茨城県鹿鳴市にある『鹿島神宮』が神社業界初のクレジットカードを発行したとのこと。
神社がクレジットカードを発行という普通はなかなか考えられないことが実現したという事実も衝撃的でしたが、自分がもっと衝撃を受けたのはその神社があの有名な『鹿島神宮』だったからなんです。
由緒ある鹿島神宮がクレジットカード発行に至った切実なワケ
古文書によると鹿島神宮は神武天皇元年(紀元前660年)に創建された由緒ある神社で、全国の鹿島神社の総本社という点からも普通の神社と格が違うことが分かるかと思います。
そんな鹿島神宮では武の神様である『武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)』が御祭神として祀られており、古くは藤原摂関家や徳川将軍家など武に関わる多くの方たちから信仰されています。
1700年前から鹿島神宮で行われている伝統の維持
格式も高く、由緒ある鹿島神宮がどうしてクレジットカードを発行することに至ったのか。それは由緒ある鹿島神宮が現在まで続けている、あるお祭りが関係していました。
鹿島神宮では12年に1度の午の年のみ行われる式年大祭『御船祭(みふねまつり)』というお祭りがあります。
この御船祭はあらゆる邪気や不景気を祓う願いが込められて行われており、3000人にもおよぶの大行列や120艘もある大船団を目にすることができます。
数を見ただけでそれはもう大規模なお祭りということがお分かりになるかと思いますが、それと同じく御船祭に掛かる費用もそれなりに掛かっていることも理解できるかと思います。
ニュース記事内では社務所建設も含めて約20億もの費用が掛かったと書かれており、その莫大な費用を工面するのも相当大変なことでしょう。
伝統をこれからも守り続けるために生まれたクレジットカード
この問題に今回一石を投じたのが『鹿島神宮カード』です。クレジットカードというところで疑問にしか思わないかもしれませんが、この鹿島神宮カードは普通のクレジットカードとちょっと違うんです。
それは鹿島神宮カードの年会費やカードを使うごとに貯まるポイントは御船祭や文化財の保護継承の財源として寄付され、カード利用を通して鹿島神宮を支援できるというのです。
クレジットカードを使って寄付という発想は個人的にちょっと考えられなかったのでこれは衝撃的な内容でした。
とはいうものの、神社ではお賽銭や初穂料などお金を渡すというのは普通のことですし、そういう面で考えるならこういうのも時代に合ってアリなのでは?と思いました。
神社ならではの特典に興味ある方は必見!
そんな鹿島神宮カードですが、特典も普通のクレジットカードと違った神社ならではの内容になっています。
- カードが鹿島神宮でお祓いされている
- 入会翌年度以降毎年返礼品が届く
- 神職の方の案内を受けることができる
- 提示することで鹿島神宮にある宝物館への入場が無料
まず普通のクレジットカードではない特典にビックリしましたが、それでも社寺仏閣が好きという方には嬉しいラインナップとなっています。
伝統を守り続ける。変わらないために変わること
この鹿島神宮カードの話は神社業界だけではなく、ほかのことにも言える話のように自分は感じました。
ある状態を守り続けるというのは一見すると簡単そうでも実は難しいものです。守り続けるための労力だったりお金だったり、何かしらの対価が必要になります。
対価をずっと払い続けるというのは当然大変なことです。だからこそ何か工夫ができないか何か続けられる方法はないかと人は考えるのでしょう。
いまあるものが変わらないために変えられるところを変えていく。それはまるで人の人生のように。
まとめ
最後の話をするために前置きが長くなった気もしますが、変わらないために変わるものっていろいろありますよね、という話がしたかった記事でした。
それにしても鹿島神宮カードがなかなか興味深い内容で楽しく書かせてもらい、時代の変化はあってもそこに伝統ありな話に興味津々な、くー。なのでした。
画像提供元[フリー写真素材ぱくたそ]