はてな@ゆーまに

主にニュースで気になったことを色々調べたり考えたりしています

ユッケなど肉の生食集団食中毒から考える生肉の危険性と代用品について

f:id:hatemani:20171123144732p:plain

【2018.03.20に『集団食中毒事件を受けて変わったものは?』を更新しました】

 

こんにちはー、くー。です(`・ω・´)

毎年残念ながらなにかしらの食中毒事件が起きていますが、そのなかでも近年大きな影響になったキッカケとなる「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件の裁判判決がありました。

悲惨な結果となったユッケ食中毒事件ということもあり、当時のことを覚えている人も多いと思いますが今後の教訓としてなぜ牛肉の生食が危ないのか、その危険性や代用品について紹介したいと思います。

 

 

ユッケ集団食中毒事件、死因はO-157などの食中毒感染によるもの

 

ユッケは生肉を細かく刻んで調理する料理のためO-157に代表される腸管出血大腸菌やサルモネラなどに感染する可能性があります。

本来はその食中毒の原因となる菌が侵入しないように大きな塊の周囲を過熱して周りを削ぎ落とす過程などを経て安全に生食が可能なところ、このユッケ集団食中毒事件ではその対策がされていないなどの問題で発生しました。

この事件が発覚した当時、死者や重症患者が多く発生したこともあり、厚生労働省は肉の生食に関する対応を続々とすることになったのです。

 

集団食中毒事件を受けて変わったものは?【追記:2018.03.20】

 

この集団食中毒事件をキッカケに焼肉店のメニューにも変化がありました。

今回話題になった牛肉ユッケは新基準を満たさないといけないこともあってあまり見かけなくなったものの、一部では合法的に食べられる場所もあるようです。

 

その一方で牛レバーの生食が食中毒のリスクが高いことから禁止が発表され、肉は内部まで十分加熱してから食べるよう呼びかけられるようになりました。

ちなみにレバーは牛だけでなく豚やイノシシ・シカなどの動物も食中毒のリスクがあるためレバーの多くは加熱して食べるものという認識をしておいたほうが良いようです。

また、調理用と食事用の箸を分けるよう指導が見られることもあり、特に肉の生食に関する危険排除が事件発生当時から浸透してきているように感じます。

出典:

牛レバーを生食するのは、やめましょう(「レバ刺し」等) |厚生労働省

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syouhisya/110720/index.html

豚のお肉や内臓を生食するのは、やめましょう |厚生労働省http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syouhisya/121004/index.html)を元に作成

 

 

生や半生ジビエを食べたら半年は献血しては駄目!

一部生肉の規制や害獣駆除などでジビエ料理を食べる人が増えてきましたが、食中毒以外にもリスクがあることをご存知でしょうか?

このニュースで紹介されている事例として2ヶ月前にシカの生肉を食べたことでE型肝炎ウイルス(HEV)感染していたことを知らずに献血した人の血液を輸血した患者が劇症肝炎を発症して死亡したとあります。

つまり知らないうちにウイルス感染していた人の血液を別の人の身体の中に入れてしまったことで本来発症しなかった病気によって死亡する事態となってしまったという恐ろしく悲しい事件が発生したということ。

これを受けて日本赤十字社から生や半生のジビエを食べてから6ヶ月間は献血はしないでほしいという発表があり、人を助けるはずの行為が命の危険につながることになるケースがあることが分かります。

 

代わりに食べられるユッケや生レバーは「馬」

 

肉の生食が以前より困難になったことから注目されるようになったのが馬肉です。馬は牛や豚などの動物とちがって反芻動物ではないため腸管出血性大腸菌のリスクが低く、体温が高いことから寄生虫が感染しにくいことなど菌に対する耐性の高さもあって専門店があるなど広く生食が認められています。

また、衛生管理が国際基準を満たしている生食用加工施設の存在もあり、おそらく肉の生食で庶民が手を出しやすいのが現状この馬肉になるかと思います。

通販でも桜ユッケや馬刺しなどの馬肉を手軽に購入できることから生肉が恋しいという人は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

安全な食事をするためにあらためて注意したいこと

 

生食は文化の一つとして知られますが、一歩間違えると死の危険性があるため自衛のための知識を知っておきたいところです。

なかには店で提供されたものにあたってしまう可能性もありますが、それ以外でどうすれば食中毒にならないかあらためてこれまでの自身の行動を振り返ってみるのも良いかもしれません。

 

以前紹介した食中毒に関する記事

 

まとめ

 

食中毒は最悪死に至ることから普段の食事で注意したいことのひとつです。基本加熱をすれば問題ないことが多いですが、加熱不足などの対応ミスによって発生することもあり、生ものを扱うことに関して特に用心を重ねてもらいたいと思う、くー。なのでした。

 

 画像提供元かわいいフリー素材集 いらすとや   

スポンサーリンク