【2018.01.05に更新しました】
こんにちはー、くー。です(`・ω・´)
長期休暇の時期になると旅行など外に出かける機会も多いですよね。今回はそんな出先で気をつけておきたいニュースを見つけたのでそれについてお話ししようかと思います。
急増する火災事故。原因はノートPCやモバイルバッテリーの発火
こちらのニュースでは外出時に持っていく機会が多いノートPCやスマートフォン、充電で利用するモバイルバッテリーによる火災などの事故が多発している話題が取り上げられています。
その多発事故に関して製品評価技術基盤機構『NITE』の発表によると2012年から5年間で274件もこの関連事故が発生しており、なかには重いやけどを負った事故もあったというのです。
ノートPCやモバイルバッテリーなどの事故内容
ノートPCやモバイルバッテリー・スマートフォンによる事故は先程も書きましたが2012年度から年々増加していき、5年間で274件あった事故の約7割は製品自体やその周囲が焼けてしまう火災などが起きています。
そのためこの事故に遭遇した場合、カナリの高確率で火災事故につながる可能性があることが分かります。
火災事故は一部季節的な問題もありますが、バッテリーによる火災事故が多発していることを考えればその発火原因がどんなものか気になるところです。
発火の事故原因はリチウムイオンバッテリー
ノートPCやスマートフォン・モバイルバッテリーの多くはリチウムイオンバッテリーというバッテリーが使用されています。
その使用理由には近年小型化や高機能化が進むモバイル機器にリチウムイオンバッテリーの特徴である高容量で軽量がマッチしていたことが考えられていますが、そのリチウムイオンバッテリーがどのようにして火災事故につながるのでしょうか?
なかには意外な事故原因もあったので安全のために最後まで読んでもらえればと思います。
発火の事故原因の多くは製品不具合によるもの
NITEから公開されている資料をみてみると、274件の事故のうちノートPC・モバイルバッテリー・スマートフォンの火災事故件数の割合は大体4:4:2くらいとなっていました。
このことから特にノートPCとモバイルバッテリーが危ないことが分かりますが、以下のように発火事故の原因は製造時点での不具合によるもの・・・なかには回収や交換が呼びかけられているリコール対象製品だったものも多くあったのです。
■事故事例
使用していたノートパソコンから発火し、製品と周辺を焼損する火災が発生した。製造時にバッテリーパックのセルに異物が混入したことで、充放電を繰り返すうちにセルが内部ショートを起こして過熱し、火災に至ったものと考えられる。(平成28年、東京都)
⇒ リコール製品と知らずに使い続けたことで発生した事故です。お持ちの製品を確認し、リコール製品の場合は、すぐに使用を中止して、製造事業者や販売店に連絡してください。出典: 急増!ノートパソコン、モバイルバッテリー、スマホの事故~リコール製品や誤った使い方に注意しましょう~(http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2017fy/prs170727.html)
バッテリーの発火のおそれでリコール発表のニュースもあるものの、なかにはメーカーのホームページで公表されているだけということもあります。
そのためこれらのリコール関係の情報に目を光らせておくことも火災事故を回避するために有効な手段といえるでしょう。
リコール情報の確認で火災事故防止につながることも
実際に経済産業省のホームページにあるリコール情報部分のページを確認してみると結構な数のノートPCのバッテリーとモバイルバッテリーが対象にあがっており、これに関してはユーザー側が現在利用している製品がリコール対象製品であるか確認して対処することで事故を防ぐことが可能です。
気になる人は下の経済産業省のホームページ内にリコール情報がまとめて掲載されているページの『リチウム電池使用製品』のリンク先を確認していただければと思います。
モバイルバッテリー以外でもリコール製品がいろいろ確認できるのでほかにも気になる家電製品があったらついでに見てみるのも良いでしょう。
リコール対象製品が閲覧できる出典元:
あなたの誤使用が発火原因になることも!バッテリーの取り扱いに注意しよう
製品の不具合による事故とは別にユーザーの誤使用や不注意によってモバイルバッテリーから発火した事故というのもあります。
普段ノートPCやモバイルバッテリーを持ち歩いているユーザーであれば誰でも起きそうと感じてしまうことかもしれませんが、その誤使用や不注意とはバッテリーを落としたり分解したりすることです。
分解については素人の人でもおそらく危険な行為だと理解できるかと思いますが、落とすことが発火事故の原因になるのは個人的ものすごく意外な原因でした。
普段から使っているからこそ丁寧に扱いたい
多くのバッテリーで利用されているリチウムイオンバッテリーの注意事項はNITEのホームページ内のプレスリリースに注意喚起とともに掲載されています。
リチウムイオンバッテリーは外部からの衝撃で内部ショートが発生する場合があります。
リチウムイオンバッテリーを搭載した製品を落とす、ぶつけるなどは行わないよう十分注意してください。
外部からの衝撃を受けて変形などを生じた場合には、購入店、または製造・輸入事業者へ継続使用が可能か相談してください。
出典: 急増!ノートパソコン、モバイルバッテリー、スマホの事故~リコール製品や誤った使い方に注意しましょう~(http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2017fy/prs170727.html)
このように多くの人が利用しているバッテリーは落下などの衝撃が深刻なダメージとなり火災の原因につながることがあります。しかし、つい不注意で物を落としてしまうというのは誰でも起きうる行為です。
そのためモバイルバッテリーなどを持ち歩く場合、手で持ったまま移動などせず地面に落とさないようバッグに入れるなどの配慮をすると良いでしょう。
その一方で別のニュース記事では劣化によって発火するところまで温度が上がってしまう可能性も指摘されており、衝撃だけでなく経年劣化によって大事故になる可能性を考えると普段から物の取り扱いについて改めて注意する必要を感じてしまいますね。
取り扱いといえば安価な充電器や充電ケーブルもそうです。過充電や急速充電は繰り返し続けることでバッテリーに負荷がかかり、膨張するなどのかたちに現れることもあるためこの機会に改めてバッテリーやスマートフォンの使い方について考えてみるのも良いのではないでしょうか?
ほかにも事故事例などがプレスリリースに詳細が記載されていますので、もっと詳しく内容を知りたいという方はそちらをチェックして見てください。
参考:
まとめ
今では多くの方が利用しているモバイル機器ですが、ちょっとしたことでも事故につながってしまうということに改めて驚きました。
普段身近な存在である分、軽い扱いになってしまいがちですが実はものすごく気をつけなければいけないことを反省した、くー。なのでした。
画像提供元[フリー写真素材ぱくたそ]