【2017.12.05に熱中症関連の記事をひとまとめにしました】
近年夏になると注意したいものとして熱中症が当たり前のもになってきましたね。今回は熱中症に関わるものについていろいろまとめてみることにしました。
熱中症の種類について
一般的に『熱中症』と一口でまとめていうことが多いですが実は熱中症は暑い環境などによって起きる健康障害の総称のため、もしも自分が熱中症の可能性がある場合にどの症状に当てはまるのか知っておくとその後の対応もしやすくなります。
熱中症の種類①熱失神
熱失神は直射日光の下で長時間動いていたり高温多湿の屋内にいると起きやすい症状です。汗をかきやすい状態によって脱水と皮膚の血管が拡張されて血圧が低下することで脳への血流が少なくなっていき、一時的な失神や目まいのほか顔が青白くなったりします。
このことから熱中症になりやすい時期にはその日の気温や湿度をしっかり把握して管理するために気温計と湿度計を目の届く場所に置いておくと良いですね。
熱中症の種類②熱けいれん
熱けいれんは暑さなどで汗を大量にかいた状態なのに塩分やミネラルを補給しないで水だけ摂っているときに起きる症状で、水分補給のみだと血液中の塩分濃度が低下してしまい、そこから脚や腕といった部分に痛みをともなったけいれんが起きてしまいます。
そのため水分補給だけでなく塩分やミネラルもしっかり摂る必要があり、今では熱中症対策用のサプリメントもあるので万が一のために準備しておくと良いですね。
熱中症の種類③熱疲労
熱疲労は汗を大量にかいた状態で水分補給が間に合っていない状態でおきる脱水症状によって起きる症状で全身に倦怠感を感じるほか嘔吐や頭痛といった体調不良が身体に現れます。
ただし熱けいれんが起きる可能性もあるので水分補給だけでなく塩分なども含んだ熱中症対策に良い飲み物を選ぶ必要があります。
熱中症の種類④熱射病
熱射病は身体の体温が上昇して中枢機能が異常をきたしている状態で意識障害が起きることから声を掛けてもあまり反応がなかったり意識がなかったりすることもあります。
ほかには体温が高い・言動が不自然でふらついてしまうなどの症状がみられるため体温が上がりすぎないように冷たいタオルを巻くなど適度に下げられるよう工夫する必要があります。
こんな人は熱中症になりやすい
熱中症は年齢や身体の状態によってなりやすいこと分かっており、屋外でスポーツや作業をしている人は日差しの厳しい暑い場所にいるためすぐ分かると思います。
しかしそれ以外で特に熱中症対策が呼びかけられている対象として乳幼児や高齢者の人たちがいます。
屋外で運動・作業をしてる人
先程も触れた内容と重なりますが、屋外だと天気によっては日差しの厳しい暑い日の場合には大量の汗をかいて水分や塩分が不足しやすい状態になりやすいです。
そんな状態で無理に動いてしまうと熱中症になってしまうおそれがあるため、今の時期から水分補給など熱中症対策をしっかりしておく必要があります。
体温調節などが難しい乳幼児と高齢者
乳幼児はまだ生まれて間もないことから身体の機能が未発達な状態にあります。そのため自分で温度調節を上手にできないという問題があります。
このことから一緒にいる保護者が特に目を配って水分補給や空調設備の調節をするなどの対応をする必要があります。
また高齢者も人間が年齢を重ねることで体内の水分の割合が成人が60%に対して50%と10%も少なくなるため同じ環境であっても年齢の違いで高齢者の方が熱中症になりやすい傾向にあります。
くわえて高齢になると暑さやのどの渇きなどを感じにくく「水分補給はしなくても大丈夫」と判断してしまったことで水分補給のタイミングを逃してしまうこともあります。
体調が悪い人や心臓病や高血圧などの持病を持っている人
人間の身体は寝不足や疲労がたまっているなど体調が悪い場合、体温を調節する機能が低下してしまいます。そのため普段なら平気な暑さでも熱中症で倒れてしまうというケースがあります。
また、持病を持つ人たちは毎日服用している薬の中には汗をかくことをおさえたり利尿作用がある効果が含まれる場合があります。これらの効果がある薬を服用していると薬の効果で熱中症になりやすくなることもあるため、水分補給なども怠らないように注意する必要があります。
肥満体型の人
肥満体型の人は軽めの運動であっても消費されるエネルギーが大きく、一般的な普通体型の人より熱が大きく発生します。
くわえて身体についている脂肪が熱の放散を防いでしまうことから体温が上昇しやすい傾向にあります。そのため熱がうまく外に逃がすことができずに熱中症になりやすいとされています。
熱中症対策に覚えておきたい5つのポイント
熱中症で搬送される患者さんの数は毎年相当の数となっており、ちょっとしたことが熱中症になるかならないかを左右することもあるため今のうちに熱中症対策をしっかり準備しておくと良いのではないでしょうか。
ポイントその①水分・塩分補給をしっかりする
水分はのどが渇いていなくても本人が気付かないうちに減っていることがあります。そのため水分補給はこまめにするようにしましょう。
特にスポーツドリンクは水分の吸収が良く、汗をかいたことで流れてしまった塩分補給にも有効です。
しかしここで注意したいポイントとして塩分が減ってしまうと血液中の塩分濃度が下がり、熱けいれんが起きてしまうところです。
そのため汗で流れてしまった水分だけでなく塩分も適度に補給するためにも熱中症対策用で販売されている飲み物などを利用するのも良いかもしれません。
今ではさまざまなタイプのものが多く販売されていますが持病などの理由で塩分を控えないといけないという方も中にはいるかと思います。その場合にはかかりつけの医師に相談して塩分補給をしてくださいね。
ポイントその②熱中症にかかりにくい身体づくり
熱中症は体調不良によってかかりやすくなります。そのため日ごろから健康な身体づくりをしておくことも熱中症対策として有効なことです。
普段からバランスの良い食事を摂るように心がけてしっかり睡眠を取るなどの健康的な生活を過ごすようにしましょう。
ポイントその③室温・気温などに気を配り、適温に調節する
普段から過ごしている自分の環境温度を気を配ることも熱中症対策に有効です。気温・湿度をエアコンや扇風機などの空調設備をうまく利用して快適な温度を保つようにしましょう。
熱中症が本格的に心配になる夏は節電が呼びかけられている季節でもありますが、節電のやりすぎで体調不良になってはそれはまた大変なことです。
そこで室内の空気をかき混ぜて室温にムラをなくすサーキュレーターを併用することで節電しながら適温に調節するという方法もあります。
ポイントその④通気性・吸水性・速乾性の良い素材の衣服や寝具を選ぶ
最近では通気性や吸水性・速乾性の良い素材を利用した衣服や寝具といった夏向けアイテムが一般的になりました。
これらのアイテムを夏が始まる前の今のうちに準備しておき、快適に過ごせるよう備えておくことも熱中症対策として有効でしょう。
ポイントその⑤冷却アイテムで暑さ対策
最後にできるだけ熱を身体にためないためにも近年夏が近づくと見かけるようになった冷却アイテムも熱中症対策に有効です。
今ではよく見かける首を冷やすスカーフやタオル、冷却スプレーなどさまざまな冷却アイテムが販売されており、これらは節電にも結びつくことができるので今のうちにいろいろ調べて準備してはいかがでしょうか。
熱中症対策の中で注意しておきたい話や実践したい話
熱中症対策は猛暑が続く夏にやっておきたいことですが、その対策が大事故につながる可能性もあります。
そんな熱中症対策の中で注意しておきたい記事や実践したい記事をまとめました。
熱中症対策で摂っておきたい塩分も摂り過ぎは要注意
こういう熱中症対策をしたいという話
ちょっと番外:猛暑で聞く『真夏日』などの定義
今ではニュースや天気予報でよく聞くようになった真夏日ですが、個人的に自分はすごく暑い日のニュアンスで使うことがあります。
真夏日以外にも夏日や猛暑日なんていうのもありますし、特に違いをしっかり知らなかったので今回はそんなこれから暑い時期によく聞く言葉の定義も調べてみました。
暑い時期によく聞く単語の定義
この時期、気温が上昇傾向になり暑く感じるようになるとよく聞くキーワードに真夏日や猛暑日などが出てきます。
この真夏日や猛暑日について調べてみると、気象庁のホームページに定義が載っており、その内容が書かれた部分を引用すると
「猛暑日、真夏日、真冬日」とは何ですか?
最高気温が35℃以上の日を猛暑日、30℃以上の日を真夏日、25℃以上の日を夏日、
0℃未満の日を真冬日といいます。最低気温が0℃未満の日を冬日といいます。
出典:気象庁 Japan Meteorological Agency(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq3.html)
このように書かれており、最近25℃から30℃以上の日が続いているため天気予報などで夏日や真夏日という単語が出てきているみたいですね。
猛暑日まではまだいってませんが、ここ最近の天気を考えると猛暑日を聞く日も近いかもしれません。
あとついでに夜が暑い時期によく聞く単語の熱帯夜の場合ですが
熱帯夜とは何ですか?
夕方から翌日の朝までの最低気温が25℃以上になる夜のことをいいます。
出典:気象庁 Japan Meteorological Agency(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq3.html)
このように書かれており、夜限定の話ではなく夕方から翌日の朝までと意外と広い範囲が熱帯夜の定義に関わっているということが分かりました。
これまで自分は熱帯夜は夜だけが関わっていると思っていたので、これには個人的に驚きの事実となりました。
まとめ
熱中症は近年毎年のように患者数が増加していることもあり、特に注意したい症状のひとつです。
油断しているとなりやすいということもあり、今回紹介した対策などを使って熱中症予防をしつつ猛暑を乗り切りたい、くー。なのでした。
画像提供元[かわいいフリー素材集 いらすとや]