【2017.11.24に『ちょっと番外:9割の人は目薬の使い方を勘違いしている』を更新しました】
こんにちはー、くー。です(`・ω・´)
今回は夏の定番であるプールに関わる『プール熱』が過去10年で最多の数になったという驚きのニュースを見つけたので、今回はそれについてお話ししようかと思います。
夏に流行のピークになるプール熱(咽頭結膜熱)の危険性
ニュースでは夏風邪として知られている『プール熱』こと『咽頭結膜熱』患者がいまの時期としては過去10年で最も多くなっており、厚生労働省がプールに入る機会が多い子どもたちに「プールからあがったときはシャワーを浴びてうがいをしましょう」などの呼びかけられているとのことでした。
過去10年で最も多いということからその深刻さが分かりますが、すみません。無知を承知で書かせていただきますが自分『プール熱』まったくその存在を知りませんでした。
もしかしたらプール熱を知らないのは自分だけかもしれませんが、もし知らないという方に向けてプール熱について調べてみました。
プール熱こと咽頭結膜熱は感染症のひとつです
プール熱はもともとプールの水を介して感染しやすいことからプール熱と呼ばれており、感染症名としては咽頭結膜熱という名称になります。以降呼びやすさや認知度を考えてプール熱に統一して書いていきます。
プール熱はアデノウイルスというウイルスが感染して発症する感染病のひとつで子どもの三大夏風邪のひとつにも挙げられます。
【ちなみに:子どもの三大夏風邪って?】
子どもの三大夏風邪は『プール熱』以外に『手足口病』と『ヘルパンギーナ』があります。手足口病は発熱とその名前の通り手・足・口に発疹が出る感染症で、ヘルパンギーナは急性のウイルス性咽頭炎で突然38℃から40℃の発熱が続き、のどに水ぶくれができます。
プール熱は子どもが感染することが多い感染病ですが感染元となるアデノウイルスの感染力は強力なため、プール熱の子どもを看病している保護者にも二次感染する場合があります。
そのため「大人だから大丈夫」と軽く考えずにプール熱に感染しないよう対処をしながら看病をする必要があります。
プール熱の主な症状と潜伏期間
プール熱の症状として元の感染症名である咽頭結膜熱で分かるかもしれませんが、主に結膜炎・咽頭痛・発熱3つが挙げられます。
具体的な症状を出すと急な発熱やのどが痛くなったり、目が充血するなどがあり、ほかにも腹痛や下痢なども起きることもあるとのことで、かなり身体に負担がかかる感染症だということが分かります。
プール熱に感染して4日から5日ほどの潜伏期間が経った後に突然プール熱の症状が現れ、数日から1週間くらい高熱が続くようになります。
プール熱の感染ルートや感染時期について
プール熱はプールが使われる6月末から夏にかけて流行する感染症で、先程も書きましたがプールの水を介して感染するという特徴があります。
しかし原因のアデノウイルスは一年中活動するウイルスであることから流行時期以外でも発症する場合があります。
その感染ルートには飛沫感染や接触感染があり、涙や鼻水・唾液などから感染します。
また、プール熱患者が使用していたタオルを共用で使ったことでも感染したケースもあるため、ついタオルの貸し借りをしてしまいそうになりますが特にプール熱の流行しているときは注意が必要になります。
また、塩素消毒が不十分なプールに入ることでもプール熱は感染することもあります。
プール熱対策に消毒用エタノールなどで手洗い・消毒を
プール熱は飛沫感染や接触感染によって感染するためしっかり手洗い・消毒をするよう心がけることが大切です。
しかしアデノウイルスは消毒剤に高い対抗性を持っているため消毒するときにはアデノウイルスに有効とされる、消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウムを使ったものを使用すると良いでしょう。
また、マスクをすることも飛沫感染を防ぐために有効なのでマスクも忘れずにすることも大切です。
プール熱にかかったときは症状にあわせて対処を
プール熱に対する特効薬は現在ないため、基本的には患者の症状に合わせて対処する対症療法を中心に療養することになります。
例えば、のどが痛かった場合には病院では痛み止めが処方されたり、目が充血している場合ならそれ用の点眼薬が処方されたりします。
食事ものどが痛い場合は刺激のある飲食物は避け、のどごしが良くてかんで食べなくても食べられるものにするなど、専門医に相談して決めるようにしましょう。
症状が落ち着いてもちょっと待って!
プール熱に感染した後、症状がなくなって「もう大丈夫!」思ってしまいますが、ちょっと待ってください。
身体は回復したと思っていてもまだウイルスが潜伏している場合があるため二次感染によって被害を拡大する可能性があります。
症状が落ち着いたとしても、のどからは2週間、便から1ヶ月はウイルスが排出されるため二次感染を起こさないためにもこの時期は特に要注意です。
これに関しては素人では判断が難しいこともあり、感染拡大を防ぐためにも医師に必ず判断を仰ぐようにしましょう。
ちょっと番外:9割の人は目薬の使い方を勘違いしている【追記:2017.11.29】
プール熱以外でも目の治療のために目薬を使用することがあるかと思いますが、 実は目薬は使い方によって治療効果が半減するという話をご存知でしょうか?
多くの人は目薬の正しいさし方を勘違いしているらしく、この話を取り上げられていたニュースでは以下のような目薬のさし方が書かれていました。
(1)は目に目薬がちゃんと入るようにするため分かるものの、(2)と(3)はちょっと意外と思った人も多いのではないでしょうか?
正しい目薬のさし方は、
(1)下まぶたを指で下に引いて、
(2)目薬のふちが下まぶたに付かないように一滴さし、
(3)パチパチまばたきをしない。目薬が流れていってしまうので、
さしたあと、そっと目を閉じ、目頭を軽く1分ほど抑える。
平松先生いわく、「これだけで、治療効果が倍になる」そうだ。
目薬のふちに触れさせないのは汚染や異物混入を防ぐため
ちょっと意外だった(2)と(3)の理由ですが、まず(2)についてはちょうど手持ちにあった目薬の取扱説明書の注意事項に書かれていたので先にご紹介します。
▼目の疲れ対策に使っている目薬の取り扱い説明書
このように取扱説明書には容器の先が目やまぶた・まつげに触れることで目薬が汚染・異物混入してしまうおそれがあるため、これらに触れないよう注意する必要があるようです。
たしかに目薬の先が汚れてしまったものを使えば治療のために使っているのに逆に悪化してしまう可能性があります。そういう点からも距離が測りにくいものの慎重に目薬を指す必要があることが分かります。
まばたき禁止と目頭を押さえる理由をもっと詳しく
普段、目薬を指したあとに目をパチパチとまばたきをしていまいます。反射的にやってしまうという人も多いかと思いますが、まばたきは普段目の表面をうるおしている涙を目頭のほうに集めています。
そして目頭から涙点というところから涙は目から外に出ていってしまうため、目薬を指してもまばたきや目頭を押さえないと効果が浸透する前になくなってしまうということになります。
つまり、目頭押さえると涙点の部分も押さえられる結果、目薬が外に出ることなく目にとどまってくれるという解釈なのかなと。
使い方で効果が変わってしまうからこそ正しい方法を知る大切さ
今回の目薬の正しい差し方は一部初めて知ったものもあり、何事もちゃんと正しい方法を調べてやることが大切なんだなぁと実感しました。
毎日普通にやっていることも、もしかしたらあらためて調べてみると実はいまの方法は効率が悪かった、なんてことも他にもありそうです。
そういうことからも普段からやっていることも適度に見直しをする必要性を感じる話になりました。
まとめ
ということで今回はまったく存在も知らなかったプール熱こと咽頭結膜熱についての話でした。
プールから離れてかなり経ちますが、なる機会がまったくないというわけではないので、改めてこれからの時期には注意しようと思うと同時に目薬の正しい方法を忘れないようにしようと復習する、くー。なのでした。
画像提供元[かわいいフリー素材集 いらすとや]