【2017.11.28に更新しました】
こんにちはー、くー。です(`・ω・´)
近年『グルテンフリー』と書かれた食べ物を見かけることが多くなりました。一部ではそのグルテンフリーを使った『グルテンフリーダイエット』というダイエットも聞くようになり、近年注目されるようになっています。
近年広がっている『グルテンフリー』健康や美容にも効果的?
近年、グルテンフリーを生活に取り入れているという話をよく聞いているという人もいるかと思いますが、これは世界にいろんなトレンドを発信している海外セレブがグルテンフリーを実践しているというのも一因になっています。
【ちなみに:グルテンフリーの『グルテン』って?】
グルテンは生地に粘り気と弾力を出す役割があり、小麦粉に水を加えて練ることで小麦タンパク質の『グリアジン』と『グルテニン』が結びついてつくることができます。
パンやパスタ・うどんなどをつくるときにこのグルテンの量は重要なポイントになるため小麦粉の場合、グルテンを含む量が多い順番に『強力粉』『中力粉』『薄力粉』と分類されています。
そんなグルテンが含まれていない食事法『グルテンフリー』を近年おこなう人が増えてきているのは「美容や健康のため」といいます。そんなグルテンフリーが実際にはどんな効果があるのかまとめてみました。
小麦タンパク質『グルテン』は一体どんなもの?
先ほど軽く紹介しましたがグルテンは普段主食にしている人も多いパンや麺類のほかお菓子などをつくるために必要なものです。パンのモチモチ感や麺類のコシのためには欠かせない存在ですがそんなグルテンも一部の人が食べると身体に良くない影響が出てしまうといいます。
おいしいものに必須なグルテン。一方でグルテンに苦しむ人も
グルテンは実は食物アレルギーの原因のひとつであり『グルテンアレルギー』で食事に苦労している人も少なくありません。
そんなグルテンアレルギーはグルテンを摂取すると小腸で消化不良が起き、吐き気や湿疹などのアレルギー症状が現れます。なかには普段の不調が今まで知らなかっただけで実はグルテンアレルギーが原因だったという話もあり、意外とグルテンアレルギーの人は身近にいることもあります。
食物アレルギーは子どもから大人までその人にとっての毒になるため、多くのアレルギー持ちの人はその食べ物を避けて生活しなければいけません。そんななか、主食に使われていることが多いグルテンアレルギー持ちの人はかなり食べるものが制限されているためいろんな面で苦労していることが多くあります。
食物アレルギーについて書いた記事
ちなみに:小麦アレルギーとグルテンアレルギーの違いって?
小麦アレルギーとグルテンアレルギーは小麦に含まれるタンパク質がアレルゲンと認識して症状が現れます。そのため小麦アレルギー=グルテンアレルギーというイメージを持つかもしれませんが、実際には別のアレルギー扱いなんです。
というのも小麦に含まれているタンパク質はグルテンだけではなくほかにもタンパク質が含まれているからです。小麦タンパク質には生理食塩水に溶ける『アルブミン』と『グロブリン』、生理食塩水に溶けない『グリアジン』と『グルテニン』があります。
グルテンは水を加えることでグリアジンとグルテニンが結びついてできるため小麦アレルギーとグルテンアレルギーは同じというわけではないことがお分かりになるかと思います。
ちなみにグルテンを消化したり分解できない人はグルテン不耐症と呼ばれており、そこにセリアック病もあるなど小麦はいろんなパターンで健康被害が起きる可能性から小麦がアレルギーで重篤扱いされる理由が理解できますね。
グルテンフリーは食事療法として始まった食事法だった
グルテンフリーはもともとグルテンアレルギーの人やセリアック病患者に効果的な食事療法として始まったという話があり、そこから一般の人も腸の働きが良くなるなどの健康効果から美容にも良いという話も加わりました。
その結果、今では『グルテンフリーダイエット』も一般的に知られるようになり、専門書籍などで取り上げられるようになっています。
しかしグルテンフリーは多くの人たちが日常的に食べているパンや麺類、お菓子などを食べることができないためエネルギー補給をしっかり管理できない場合「やろう!」と思っても実践するとなると厳しいと感じる人も多いでしょう。
このことからもグルテンをまったく摂らないというのは難しく、できるだけグルテンフリーな食生活ーなるべくグルテンが含まれる食べ物を控えるというのが精神的にもおすすめです。
普段より食べる量を控えるだけでも体調に変化があったという話もあり、体質や生活リズムなどによって合う合わないはあるかと思いますが気になる方は関連書籍も出版されているので実践してみてはいかがでしょうか?
【ちなみに:セリアック病って?】
セリアック病はグルテンアレルギーと同じくグルテンが原因で起きる自己免疫疾患のことで、テニスプレイヤーのバノク・ジョコビッチ選手の著書で初めて知ったという人も多いかと思います。
グルテンフリーで注目される米粉
グルテンフリーが世界中のブームによってグルテンが含まれていない米粉の需要増加し、これを受けて日本米粉協会が設立されたというニュースを見つけました。
米粉は日本でむかしから使われているものですが、それが世界への需要によって市場拡大を狙えるとだけあって米粉への期待が高まりそうですね。
米粉は総称。実際にはいくつか種類があります
米粉は「べいこ」「べいふん」「こめこ」などの呼び方がありますが、その名前の通り米を製粉したもので使用する米は『もち米』と『うるち米』が使用されています。
そんな米粉は米を製粉したものの総称のため米粉といってもいくつか種類があり、使用する米によってつくることができる粉の種類も変わります。
まずもち米は『白玉粉』『餅粉』『求肥粉』『道明寺粉』などの原料になり、これらの粉で作られる食べ物として定番のお餅や団子、お煎餅などの和菓子系がそうです。
もう一方のうるち米は『上新粉』『かるかん粉』などの原料になり、かるかんなどの一部の和菓子やライスペーパー・ビーフンなどの米粉麺にスナック菓子などがあるので原料によっていろいろ使えるものが変わることが分かるかと思います。
このようなむかしから使われている方法以外に、いまでは米粉パンなど新しい使い方が増えたため米粉の使い道が増えています。
米粉でできる食べ物は手間が掛かりそうというイメージがありますが、フライパンでもできるレシピもあるので気になる方はこういうものにお試しでやってみるのも良いかもしれませんね。
ちょっと番外:米粉以外のグルテンフリー
グルテンフリーの食べ物として米粉以外にトウモロコシ粉も使ったスパゲティや大豆粉を使ったパンケーキミックスなど、小麦粉以外でグルテンを含まない商品がいまでは数多く販売されています。
「粉からつくるのは手間だし面倒!でもグルテンフリーをやってみたい!」という人は、こういったものを利用してグルテンフリーを実践するというのはどうでしょうか?
まとめ
グルテンフリーは以前記事にした食物アレルギーにも関わる話でしたが、この食事方法は人によって合う合わないが出てくると思います。
食事でストレスを感じるのもイヤな話ですが、アレルギーなど身の危険が関わっている状態ではない場合は無理をしすぎず自分にあった食生活をするのが一番と感じた、くー。なのでした。
画像提供元[フリー写真素材ぱくたそ]